今日のブログではライフネット生命の創業者である、出口治明さんの書かれた、座右の書『貞観政要』を紹介したいと思います。

”貞観政要”は唐の第2代皇帝の太宗・理世民の言行録です。太宗は長い中国史上最高の名君と謳われていて、ここから学ぶことは現代ビジネスでも大変有益なことです。

本書の中で組織のマネジメントで5つのヒントが提示されています。

①組織はリーダーの器以上のことは何一つできない。

②リーダーは、自分にとって都合の悪いことを言ってくれる部下をそばに置くべきである。

③部下は、茶坊主になってはならない。上司におもねってはならない。

④君は舟なり、人は水なり。水はよく舟を載せ、またよく舟を覆す。

⑤リーダーは常に勉強し続けなければいけない。

②にあるように特に太宗は諫言する部下を積極的にに登用したことが有名です。諫言とは、上司の過失を遠慮なく指摘して忠告することです。リーダーにとって裸の王様にならないよう常に自分を戒めることが大切です。

また、本書では当時の歴史的背景なども記されていて、とっつきにくい中国故事に入りやすくしてくれています。ちなみに太宗にも名を残したいという欲望があったようで、それが結果として名君を生んだようです。