おはようございます。今日から6月ですね。日本橋丸上も今日から「初夏彩展」を開催いたします。是非多くのお客様のご来場をお待ちしております。

さて先週に、「秋の呉選会」のお手伝いのお礼を兼ねて、京都のメーカー様に訪問してきました。京都のメーカー様の状況は、催事を中心とした大手の問屋さんの仕入が少ないようで、今後の生き残りをかけていろいろな戦略を考えているようです。

最近多いのは不動産の活用で、自社ビルの賃貸などにより損益分岐点を下げる努力をされているところが多かったです。東京もですが、京都の不動産はだいぶ活気付いてますね。

それと、問屋が買わないので小売店への直接取引を検討されているところもあります。でも、あるメーカーの方がこのようにおっしゃっていました。

「例えば1メーカーの帯が、ひとつの小売店様で年間に販売できる量は多くて10本くらい。これが10年続けば直接取引の価値があるが、そんなことは滅多にない。その可能性に高い営業コストをかけるのは現実的ではない。それに小売店様ごとの好みを理解するのにも時間がかかる。」

確かに少量多品種の業界ですので、適品を組合せて提案する問屋の役割は重要ですね。

日本橋丸上としては流通の中間に立ち、リスクを取りながら仕入先様には安定した発注、小売店様には適品の提案をすることが生き残りの戦略になるんだと、改めて感じました。まだまだやらなければいけないことがたくさんある事に気づかせてくれる出張でした。