着物産地情報 一覧

925日

先週は米沢の機屋会で講演をさせていただきました。諏訪好風先生から依頼を受けて、最初にお話させていただいたのが2016年7月13日でした。それから数えてみると早いもので925日が経過していました。

今回はそれぞれの立場でこの925日間どんな取り組みをしてきたのかを突き合わせるいい機会だったと思います。僕の話が産地の方にお役に立てたか分かりませんが、僕としては自分自身を振り返る大変良いタイミングでした。

お話したのは、これから業界は変化するし、時代は変えられるという趣旨でした。まだまだ丸上としてもできていないことがたくさんあるなか、少し恥ずかしいところもありましたが、改めて前を向いて頑張っていきたいと思いました。

業界環境が厳しい中でも、米沢には頑張っている方がたくさんいました。これからは各段階で協力しあって、お客様に喜ばれるようにしていきます。

また、米沢の方々に大変良くしていただきました。本当に感謝しております。ありがとうございました。

長ぐつ

昨日から米沢に来ています。米沢は僕の人生では初めての吹雪でした。(雪国ではよくある程度だそうです。)

ありがたかったのは、駅で長ぐつを貸してくれたことです。これがなかったら大変なことになってました。

今日も一日メーカーさんをまわります。

鹿児島出張

先週のことですが、久々に鹿児島に行ってきました!天気にも恵まれましたが、やっぱり東京よりだいぶ暖かいですね。

僕は社長になる前は紬の仕入れをしていましたので、全国の織物産地をまわることができました。そのおかげで、どこに行ってもお世話になった方々がいます。とても貴重な経験をさせていただきました。

鹿児島に限らず、全国の産地では実際に商品を作る職人さんの後継者不足の問題を抱えています。昨日のニュースでも大卒初任給が過去最高というものがありましたように、労働条件は全体的に改善している中で、未来の後継者を作っていく為には第一に労働環境の整備も必要になります。

そのためには、”呉服市場の拡大”と”商慣行の改善”を同時にをしていかないと業界としての継続性が失われる可能性があることを感じました。「売上増は七難隠す」という言葉もありますが、やはり市場規模を増やすと様々な問題が解決してくると思います。そのためにも着物の魅力、紬の魅力をもっと問屋としても発信していくことをやりたいと思います。産地の方にはものづくりに集中してもらって、流通、小売の段階がもう少し頑張らないと足元から崩れてしまいます。

言うのは簡単でやるのは大変ですが、来年には平成という時代が終わりいよいよ本格的な変革の時期になることは間違いありません。今こそ業界の発展のためにルールの再構築が必要になります。これからは各段階の役割分担と効率化と円滑な連携をしなければいけません。

 

鹿児島の象徴桜島です。

奄美の里の庭園です。いつ来ても素晴らしいです。

鹿児島といえば、ざぼんラーメンです。初めての出張からかかさず通ってます。前任の清さんも大好きでした。

新潟研修二日目

昨日の新潟研修二日目は小千谷の産地を回りました。

まずは、小千谷ちぢみを製作している機屋さんへ。小千谷ちぢみはだいぶ需要と供給のバランスが合ってきたようです。小売店さんから商品要望なども出て、将来的にはオリジナルの発注なんかも面白いのではないかと感じました。

続いて高三さんのくるまや工房にいきました。高三さんは柿泥染や松煙染で有名です。柿渋で糸を染めていました。すごい量ですね。

小千谷の絣は木羽定規を使った技術が有名です。蔵にはこんなにたくさんの木羽定規が保管されていました。機屋さんの力を感じます。

高三さんが媒染の実験をしてくれました。右の容器は水道水。左の容器は工房で取れる地下水です。それぞれに柿渋を入れると、こんなに色の違いが出ます。秘密はここの地下水は鉄分がすごく多いので、それが媒染剤の役割を果たすそうです。ここに行かなければ見られない実験でした。

せっかく行ったので、自分用の着物を購入しました。産地に行って、学んで、買って、着る。これが一番知識が定着します。

最後に産地問屋さんを訪問しました。江戸時代の麻の織物を見せていただきました。ものすごい糸の細さと、軽さでした。

あたらめて、産地で学ぶこと、機屋さんと小売店さんをつなぐことの大切さを認識しました。お世話になった皆様、どうもありがとうございました。

 

 

久米島紬組合理事長にお越しいただきました

先週のことですが、久米島紬事業協同組合の理事長 松元徹様に日本橋丸上にお越しいただきました。

久米島紬事業協同組合は来年設立50周年を迎えるそうで、記念事業を検討するために東京に視察にいらっしゃいました。わざわざ丸上まで足を運んでいただき、とても嬉しいです。

松元理事長から久米島紬の生産の現状を色々教えていただきました。今一番力を入れているのは、やはり後継者育成だそうです。後継者が誇りを持って仕事をしてくれるように、久米島の環境や強みを活かして新しい取り組みもされているそうです。

丸上も流通の立場として、しっかり役割が果たせるよう頑張っていきたいと思います。

今年最初の出張です

今日は今年最初の産地出張で結城まで行ってきました。

やっぱり定期的に産地を訪問して変化を感じることをは大切ですね。

結城では、糸を紡ぐ職人さんがかなり減っているそうです。そのなかで後継者育成の為に、本場結城紬卸商協同組合が中心となって、「糸つむぎ養成講座」を始めるそうです。

厳しいなかでも各産地で創意工夫をして、伝統技術を伝える取組みをしています。是非とも頑張っていただきたいです。

生糸の値段が上がっています

今日のブログは少し真面目な話で、今年の後半に生糸の値段がかなり上がっているそうです。このところ仕入先の方と話すとこの話題ばかりです。

今年の6月の情勢を見ますと、春繭の収穫が大幅に減産しているにもかかわらず、インドやヨーロッパの需要は旺盛のようで、需要と供給の関係で糸価の相場は上昇傾向にあります。それに加えて中国国内の景気が良好で、人件費の高騰、養蚕離れもあり、生産コストはあがる一方だそうです。

2018年もこの流れは元に戻るとは考えにくく、値上がり傾向は続く可能性が高いそうです。

着物の業界環境が厳しいなかで、このような状況ですが、やはりいい商品を確保する事がエンドユーザーの満足につながるので避けては通れない問題です。今後も情勢をよく見ていきたいと思います。

博多求評会

おはようございます。昨日は博多織工業組合と東京織物卸商業組合とで会議を開催し、今年も開催される博多求評会の案内を受け、それぞれの立場での情報交換を行いました。

博多織の今年の生産は若干でありますが、昨年を上回っているそうです。他産地と比較すると素晴らしいことですね。これも12年前に開設した、生産者の後継者育成を目的とした博多デベロップメントカレッジの成果が出て来ているのかもしれません。たしかに紋八寸など面白い商品が多くなっている感じがしています。

状況が厳しくなると、短期的な結果を追い求めがちですが、長期的視点に立って歯を食いしばって頑張ることも必要ですね。

今年の博多織求評会は、審査を11月9日(木)に行い、一般公開を11月10日(金)〜12日(日)に勅賜承天禅寺で行います。また、この週はメーカー各社が新作発表の販売会を開始します。小売店様でご興味のある方は弊社営業担当にご相談ください。

米沢研修二日目

米沢研修の二日目は日本の北限の絹織物産地である白鷹の小松さんの工房から訪問させていただきました。ちなみに米沢、長井、白鷹の山形県南部を置賜(おいたま)地方と呼び、置賜紬が生産されています。

小松さんの工房は、もう2軒しかない白鷹紬の機屋さんです。特徴的なのは板締めによる絣の製作です。この日に合わせて染めを準備しておいていただいたので、貴重な工程を見学できました。僕は板締めを見るのは2回目ですが、いつも板が可哀想に思ってしまいます。なぜなら絣付けの為に削られ、ボルトで締められ、熱い染料を一時間もかけ続けられるのですから。。

白鷹も生産は年々減っていて、その一番の原因は織り子さん不足だそうです。織りに興味がある方は是非白鷹の工房に相談してみてください。

お昼は山形名物の冷たいラーメンをいただきました。美味しかったです。

そして、午後は近賢さんに訪問しました。近藤社長は米沢のリーダー的存在でいつも楽しく色々教えてくださいます。この日は主に奥様との馴れ初めの話が中心でした(笑)。

そして、最後は主に洋服生地を織っている安部吉織物様に訪問。僕も初めて広幅の工程を拝見させていただきました。国内の技術と小ロットによる生産で、世界でも活躍されているそうです。

最後は米沢駅で写真を撮りました。とてもたくさんの方とふれあい、米沢の美味しいものをいただき、貴重な工房見学で勉強した大変濃密な二日間でした。

今回のあらためて感じた事は、これまで会社のおかげで全国の産地をまわり、作り手さんともお話した経験がある事と、多くの小売店様と交流した経験があるのって自分の強みだなと思いました。これかも小売店様と産地をつなげる仕事に取り組んでいこうと思います。何かご相談があればお気軽にお問い合わせください。

米沢研修一日目

米沢研修の一日目は、紅花紬で有名な新田さんと、諏訪さんの野々花染工房を訪問しました。米沢織は定義が柔軟なので、それぞれの工房が特徴的な商品を創られているのがひとつの特徴です。

もう一つの特徴はしっかりとした後継者がたくさんいるという事です。偶然ですが、初日に訪問させていただいた工房はどちらも今年に新社長が就任されました。

改めてものづくりのお話をうかがうと、それぞれの”想い”を感じる事ができます。問屋の仕事として、このような”想い”もちゃんと商品に添えて、小売店様やエンドユーザー様にも伝えられるようにしていきたいと思いました。

夜は米沢の機屋さんときもの未来塾のメンバーで、ディスカッションを行いました。リハーサルなしのぶっつけ本番だったので、時間が大幅に伸びてしまいましたが、業界の未来に向けて各段階の役割分担と連携の大切さを再度認識できたと思います。

その後は、産地の皆様との交流会を行い、米沢の皆様の温かいふるまいを受けさせていただきました。バーベキューをしていただきましたが、残念ながら天候が良くなく室内でパーティーしていただきました。

確か去年も雨で室内でやりました。もしかして雨男?