No.38
桃色、桜色、薔薇色、撫子色、苺色、乙女色、灰桜色、躑躅色。
ふんわり暖かく柔らかく優しい、そんな穏やかな少女の様なイメージのある淡いピンク色。
シャープな強いピンクはモダンで冒険心にあふれた知的な大人の女性のイメージもありますでしょうか?
〈女らしさ〉の代名詞的に使われて来た事もあり着用するには好き嫌いのある方もいらっしゃるかもしれませんが、今回ご覧戴きたいのは一言では言い表せない程ピンクにも色々な色があるという事。
口紅やほお紅でも使われるほど、私達の身体には馴染み深い色だと思います。
華やかにも、優しくも、格好良くも。
どうか皆さんのお好みのピンク色が見つかり、着物の装いに取り入れて下さいます様に。
迷彩柄の中に動物の隠れたアニマル小紋。インパクトの強い柄の着物を、大人がサラリと着こなせる様に合わせた帯は無地紬の八寸名古屋帯。
一筋縄ではいかない茶色・グレージュ・スモーキーなピンクの小紋&チョコレート色の帯。
マットシルバーがアクセサリー感覚の帯締めと、大人っぽい紫を使った帯揚げを合わせました。
〈柄on柄〉も着物の楽しみの一つではありますが、〈引き算の色使い〉で柄が楽しい着物を大人っぽく着こなす。そんなコーディネートも都会的で良いと思います。
着物/アニマル小紋
帯/八寸名古屋帯 秦荘帯
帯締め/和小物さくら 内記組み
帯揚げ/和小物さくら 変わり市松地紋 暈し